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鈴木貴男オフィシャルブログ 『SUZUKI TAKAO BLOG』 プロテニスプレイヤー鈴木貴男のオフィシャルブログです。


鈴木貴男プロフィール
北海道札幌市出身。世界ランキング最高102位。武器はサーブ&ボレー。 6歳でテニスをはじめ、堀越学園時代にインターハイで3冠(単複・団体)を達成。1995年にプロ転向。 四大大会では7度の本選出場を果たし、2003年のウィンブルドン選手権と2005年の全豪オープンで2回戦に進出。 また、ジャパン・オープンでは2度のベスト8進出を果たし、2005年には岩渕聡とのペアで日本人ペアとして初のATPダブルス優勝を達成。2006年大会では王者ロジャー・フェデラーから1セットを奪う大健闘を見せた。

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本音・第2弾 | 2013/05/15

こんばんは!貴男です。
このメッセージは、デンマークのコペンハーゲンから成田に向かう機内で書いています。日本は、夜中の時間なので多くの方々が眠っている頃でしょう。出発してから2本ほど映画を見ましたが、コペンハーゲンを16時頃に出ているのでちょっとしか寝れません。たぶん日本に着く頃がちょうどヨーロッパの夜中になるから着いてからがきつくなる。しかも日本時間の朝の9時半に着くから一日起きてられるかな?
遠征する度に感じますが、東に移動するときついんです。日本からアメリカとヨーロッパから日本の移動がきつい。それに比べたら日本からヨーロッパとアメリカから日本は、時差を感じることはあるものの大丈夫な方です。昔、プロ1年目にヨーロッパから戻って、そのままの足で福岡の博多の森のこけら落としのイベントに向かいました。着いた日の夜は一睡も出来ず、しかも翌日のイベントでは予想以上に暑い中でシングルス2セットとミックス1セットをやったら、途中で完全に足が攣って、相手にあんまり走らせないでくださいってお願いしてしまいました。
本当の試合ならいいけど、エキシビジョンマッチですからね(笑)この時にはっきりと理解しました。寝れないってことが一番体に良くないことだと。さて話がプロ1年目の話題に触れたところで、確かあと2年でプロ選手生活20年を迎えようとしています。芸能人や歌手なら何十周年記念なんて大々的にやりますが、よう20年近くも選手をやってますね。って自分事ですが・・・・。最近では、30歳を越えても世界のトップで戦う選手が増えたから、あんまり年齢のことは言い訳に出来ないし、年齢を上手く受け入れながらプレーをしたり、関係なく奮起したりと楽しんでいるようにも見えます。
僕は、どうなのかな?テニスは大好きだし、今でも上手くなりたいと思って努力していますが、プロの選手として大事な結果が出ていないことを考えると、試合で勝たないと意味が無いんじゃないかとも思います。自分のプレーを魅せること・クリニックやイベントでテニスを通じて色々な方々に伝えることも大切ですが、やはり結果が出ずにランキングが下がってしまうのは選手としてやっている上ではと??マークがつきます。若い時は怪我してもすぐに回復するし、復活するチャンスは沢山ありましたが、今は自分で決断して自分で掴むしかありません。若い選手がどんどん出てきてランキングも抜かれている、この現状を自分はどうするのか?自分の心の中は、まだまだやりましょうよって一緒に戦ってくれる自分ともう十分戦ってきたし、そろそろ違う自分も試してみたらって新たな可能性を見出そうとする自分がいます。
今すぐに答えを見つけなければいけないわけじゃないし、焦ることはないと思っています。何もしないとただ日々は過ぎていくので、自分に必要な努力だけは怠らないように過ごしたいと思います。何かこんなメッセージを書いたら「あれ?貴男はやめようとしてる?」なんて思われそうですが、そういうことではなくて僕の気持ちはこうですよって書いただけです。
先週のボスタッドの会場で、たぶん選手のお父さんだと思いますが、いきなり僕の名前を呼んだから知り合いかな?って不思議な顔をしていたら「おまえの試合を見たぞ!98年のストックホルムオープンの1回戦でエンクイスト(スウェーデン)を破った試合だ」って言ってくれたんです。僕は、つい15年も前のことだねって言いましたが、心の中ではすごく嬉しかったです。スウェーデンに来なければ言われなかった言葉とここまで来なければ会えなかったかもしれない人達が、今回の遠征の一番の収穫かもしれません。
試合で勝つことやポイントじゃないことはプロとして残念ですが、人間が成長する上で大事なものは様々な形をしているから、これからも特に感性を大切にしたいと思います。それでは、また・・・・。追伸・無事に着きました。貴男
投稿者 鈴木貴男 12:55 | 応援コメントは公式ホームページから | トラックバック(0)
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