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鈴木貴男オフィシャルブログ 『SUZUKI TAKAO BLOG』 プロテニスプレイヤー鈴木貴男のオフィシャルブログです。


鈴木貴男プロフィール
北海道札幌市出身。世界ランキング最高102位。武器はサーブ&ボレー。 6歳でテニスをはじめ、堀越学園時代にインターハイで3冠(単複・団体)を達成。1995年にプロ転向。 四大大会では7度の本選出場を果たし、2003年のウィンブルドン選手権と2005年の全豪オープンで2回戦に進出。 また、ジャパン・オープンでは2度のベスト8進出を果たし、2005年には岩渕聡とのペアで日本人ペアとして初のATPダブルス優勝を達成。2006年大会では王者ロジャー・フェデラーから1セットを奪う大健闘を見せた。

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僕が思うクレーコートについて・・・・ | 2013/05/11

こんにちは!貴男です。
昨日あたりから少し気温が下がり、雨が降ることもあるボスタッドですが、練習には特に影響なく元気にしています。今日からスウェーデン・フューチャーズ3の予選が始まり、会場には多くの選手がいます。先週もそうですが、女子の1万ドルの大会も一緒に開催しているので、色々な国から集まっています。もちろんフューチャーズなので、1970年代生まれの選手は僕だけで、一番近い選手でも80年生まれが一人でほとんどの選手が10代から20代前半の選手です。まあコートに入ってしまえばそんなことは関係ないのですが、最後までコート中を元気に走り回っている姿はちょっとだけ羨ましいなと思います(笑)
さて応援メッセージに質問がありましたので、僕なりに答えたいと思います。まずクレーコートで育つとイレギュラーバウンドに対してとフットワークの部分でバランスを整えるための対応が良くなります。そして簡単にポイントが決まらないので、色々な球種を使い相手のバランスを崩すことを心がけ、それに対応する相手のボールを予測し、主導権を握れるようにボールをコントロールすることが必要になります。
もちろんスピン系の力強いボールをメインに組み立てる選手が多いですが、スライスで弾まなくハードヒットしにくいボールを使ったり、相手をベースライン後方に押しやっておいて短いボールを引き出してドロップショットを使ったりするなどの駆け引きの部分が重要になります。そうするとハードコートや速いサーフェイスのようにエース(全てのショットで)を量産できないので、テニスの基礎である自分から簡単にミスをしないということが大前提になるのです。
サーブでは確立を重視し、バックハンドの高い所にファーストサーブから打つ作戦や相手をワイドに追い出して3球目をオープンコートに打ったり、同じ体勢から逆をついたり、またはサーブ&ボレーを使ってレシーバーに変化を付けさせることです。もちろんネットプレーも重要になります。ハードコートよりもボレーやスマッシュを一発で決めるのが難しくなりますが、だからと言ってネットに出ないと相手にプレッシャーがかかりません。ストロークの展開で相手が体勢を崩したり、力強いアプローチショットを打ってボレーで勝負するということも必要になるでしょう。
ただ決まりにくいのは事実なので、ボレーのコントロールやドロップボレーの重要性は認識してプレーした方がいいと思います。僕は、このようなことを頭に入れておけば、日本中で特に多いオムニコートでプレーする場合で大きな違いが出てくると思います。オムニコートで大事な大会があるからオムニコートで勝てる戦術やショットを身に付けるのもいいかもしれませんが、根本のテニスの質(レベル)が問われるのは、アマチュアだろうが世界のトップだろうが一緒です。ショットの速さ?タイミングの速さ?確かに重要です。
僕もそれで勝ってきた試合はいくつもあります。しかし、テニスというスポーツにネットとアウトがある以上はショットの速さというものには限度があるのです。それを踏まえながらより良いショットを身に付け、そのショットを戦術の中に入れてポイントを取る意識を常に持ち続けられれば上達する可能性は十分にあると思います。長文になりましたが、少しでも理解していただけると嬉しいです。
それでは、また・・・・・。貴男
投稿者 鈴木貴男 22:21 | 応援コメントは公式ホームページから | トラックバック(0)