鈴木貴男オフィシャルブログ 『SUZUKI TAKAO BLOG』 プロテニスプレイヤー鈴木貴男のオフィシャルブログです。

おはようございます！
今朝も冷え込んでいる東京ですが、皆さんは元気に過ごしていますか？僕は、時差ボケが少々あるものの、元気にしています。昨日は、ナショナルにて増田コーチのもとで竜馬（伊藤）と練習してきました。約３日ぶりのテニスでしたが、思っていたよりも動けたし感覚は悪くないです。
ただ日本のコートの速さと寒さによるボールのバウンドの低さを改めて感じました。僕のプレースタイルから言って速いサーフェイスは悪いことではありませんが、テニスそのものを楽しむ場合やレベルを上げるのは、どちらかと言うと遅めのサーフェイスが適していると思います。だから僕はクレーコートが好きだし、ハードコートでもスピンがしっかり跳ねてスライスが低く滑る方がバリエーションが豊富なので楽しめます。
今回のヨーロッパ遠征では、ベルガモチャレンジャーは速かったですが、ザグレブとマルセイユのグランプリ大会は、インドアコートにも関わらず遅いサーフェイスでした。サーブはしっかり打ってスピードと回転量とコースが良くないとフリーポイントが取れないし、ストロークもパワーやスピードだけでは決まらないから、コントロールはもちろんのことタイミングを変えたりしてバリエーションが必要になります。場面によっては、ドロップショットも効果的で相手を追い込んで最終的にネットで決めるという作業も重要です。
日本にあるコートを悪く言うつもりはありません。オムニコートや速いハードコートが多いのは仕方がありませんので、その環境の中でも回転量やタイミングそして、ポジションを変化させたテニスを意識する必要があります。コートが速いからって無理にエースばかり狙ったり、スピードボールのみで勝負しないこと。オムニコートだからって回転をかけずにただラリーしないこと。サーブとリターンからの攻撃的なバリエーションを増やして、必要に応じてネットプレーを混ぜてオールラウンドなプレーを意識することです。
本番の試合が近づいたり、試合中にトライするのは難しいかもしれませんが、そこで勇気を持ってやらなければ意味が無いのです。練習のために練習するのではなく、試合の中で使うために練習する。強い相手に本番の試合で勝つために練習しているのですから、練習中も試合のイメージを大切にしながらするとより効果的でしょう。なんか色々と書いてしまいましたが、これは昔から感じていることであり、僕も気をつけていることですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、今日もナショナルに行ってきます。貴男